開催レポート

日 時:1月26日(火)18:00~20:00

場 所:Coworking!@Ishinomaki

参加者:15名

ゲスト:山形政大さん(株式会社山形屋商店 取締役)


 第9回のサロンは、石巻市において東日本大震災で大きな被害を受けながらも再建に未だに取り組み続けている(株)山形屋商店取締役の山形政大さんをお招きし、お話を伺いました。

 

 "人がいるから自分がいられる。気付かせてくれたのは会社であり、仕事だった。" 

 

 サロンでは、被災のみならずこれまでの山形さんの人生において、

”どんなことで苦しんだのか”、をピックアップしてお話を伺いました。

 山形さんは、「震災前の苦労、震災後の苦労、そして今、と経験してきたが、まず"生きている”ということを噛みしめる。これまでにおいて震災前も後も立場は大きく変わっておらず、変わったのは《心》。人がいて自分が生きていられるということを真に感じた。"グループ"や"チーム"がこれからのキーワードだと考える。」と言います。そして、「震災を機に、現在会社は新体制となった。まだまだ未知な部分が大半であり、未だに手探り状態で必死に頑張っている現状。今日来てみて、参加者の皆さんとも何かを創り出せる可能性を感じた。是非今後もみなさんと関係を築いていきたい」と結んだ。

 終始謙虚で、辛かった出来事も今となっては..と笑顔で話す山形さん。そのお人柄から参加者との交流も盛んで、これからにワクワクしてしまうような開催となりました。

 

(文責:兼子)

 


 

<ゲストプロフィール>

山形政大(ヤマガタ マサヒコ)

株式会社 山形屋商店 取締役

昭和46年5月28日生まれ(44歳)

私立東北学院大学経済学部経済学科卒業

 

 株式会社山形屋商店は宮城県石巻市にて味噌醤油製造販売業を明治41年に創業し、地元中心に営業していた。

 しかし、東日本大震災を受け会社社屋が全壊になり、従業員も全員解雇という状況へ。一度は廃業も考えたが、”家族だけでも続けて行こう”という形で再出発を決意しそれを機に代替わりも実施。泥かき等多くのボランティアの皆様や関係者の皆様の助けを借りながら再建に取り組み、現在は従業員4名(パートを含む)の体制まで立て直し今尚再建に従事している。

 略歴は石巻生まれ石巻育ち。石巻高校、東北学院大学卒業後2社で4年間修業をし、平成10年5月に家業の株式会社山形屋商店に入社し現在に至る。社会活動では平成11年に石巻青年会議所に入会し理事、監事等を経験し、震災後は自社の復興と共に地域貢献にも力を入れ一般社団法人石巻元気復興センターの活動にも積極的に取り組んでいる。

 

 趣味は野球、ラグビー、NBAはじめスポーツ観戦全般。

*株式会社 山形屋商店

 

明治41年創業のみそしょうゆ屋です。震災では全壊に被災しましたが、地域と共にチームワークで復興できたらと思い頑張っています。製造販売商品は、本場仙台吟醸みそ、ヤマダイしょうゆを中心に、だしつゆ、甘い酢、コラボ商品のわかめ用ドレッシング等食卓に欠かせない調味料の製造をしています。