開催レポート


日 時:12月14日(月)18:00~20:00

場 所:Coworking!@Ishinomaki

参加者:12名

ゲスト:松本俊彦さん(株式会社松弘堂 代表取締役)


 第8回のサロンは、石巻市において、震災後に地域の復興を後押しする団体「一般社団法人石巻元気復興センター」を自ら立ち上げ、地域復興のリーダーの一人として地域をけん引しながら、自らが経営する会社の復興に向けて奮闘されている(株)松弘堂代表取締役の松本俊彦さんをお招きしました。

 

 "地域の復興と自社の復興との繋がりはどこにあるのか" 

 

 サロンでは、震災を機に全てを失った後、どう今のご活躍に繋がったのか、を中心にお話を伺いました。

 松本さんは、「地域復興に尽力することで出来た繋がりが、自社へも影響する。商売は商品や会社が一人歩きするのではなく、人と人によって成り立つもの。自社の復興の為だけではなく自らのやりたいことに奔走していたらそれが、地域の復興へ、そして自社の復興へと繋がるという結果になった」と言います。松本さんの飾らないお人柄もあり、暖かな雰囲気での開催となりましたが、参加者にとっても、これからの勇気と大きな刺激を与えていただくよい機会となりました。

 

(文責:兼子)

 

<ゲストプロフィール>

松本 俊彦[マツモト トシヒコ]

株式会社松弘堂 代表取締役

昭和39年2月24日生まれ(51歳)

東北学院大学経済学部 卒業

 

略歴

一般社団法人石巻元気復興センター 代表理事

株式会社 街づくりまんぼう 取締役(石ノ森萬画館運営会社)

株式会社石巻日日新聞社 取締役

 

宮城県印刷工業組合石巻支部支部長

一般社団法人石巻法人会副会長

 

経歴

1997年度 石巻青年会議所理事長

2002年度 日本青年会議所宮城ブロック協議会 会長

 

株式会社松弘堂は宮城県石巻市内にて総合印刷業を昭和6年に創業し、地域の老舗印刷業を営んでいた。しかし、近年のコンピュータやネットワークの普及により、価格競争の中で苦戦しながら営業をし、ピーク時は50名もの従業員がいたものの、震災前には20名に減少しながら営業をしていた。そのような状況の中、2011年3月11日の東日本大震災により、会社社屋が全壊し、従業員を一旦全員解雇せざるをえない状況までおいこまれた。しかし、「会社の復興は、地域の復興なくしてありえない」との考えからゼロから復興に向けて動きはじめた。自社の復興と地域の復興両方に力をいれながら、復興を後押しする団体「一般社団法人石巻元気復興センター」を自ら立ち上げ、地域復興のリーダーの一人として今も地域をけん引しながら、自社の復興を目指している。

最近では、東京オリンピックの会社と地域主力産業の水産加工業の復興を結びつけるために、「ハラールチャレンジ事業」を展開し、インバウンドをターゲットに事業を展開しはじめている。