開催レポート


日 時:10月23日(金)18:00~20:00

場 所:Coworking!@Ishinomaki

参加者:20名

ゲスト:青柳光昌さん(公益財団法人日本財団)

 第7回のサロンは、震災からの復興に取り組むNPOや起業家らに、資金や人材、ネットワークなど多様なリソースを提供を続けている日本財団の青柳光昌さんをお招きしました。参加した起業家、NPOリーダーからは、震災から4年半を経て、助成金や補助金なども減少傾向にあるなかで、今後も地域の人たちの暮らしを支える事業をどのように継続していけばいいのか、といった質問が数多く出されました。青柳さんからは、「持続可能な組織や事業づくりを行うためには、非営利事業であっても、参加者から適切な費用負担を求めることが必要。費用負担をいただくのが難しい人などへの配慮も必要だが、それでお金が回らないと事業を辞めざるを得なくなる。払える人には、適正な価格で払ってもらったり、費用負担できる層へのサービス提供するなど、事業の形を転換していくことも必要」など様々な助言をいただきました。参加者同士での情報、意見の交換も活発に行われ、今後につながるネットワークづくりも大いに進むサロンとなりました。

 

(文責:赤澤)

 

<ゲストプロフィール>

青柳光昌 (公益財団法人日本財団 ソーシャルイノベーション本部上席チームリーダー)

 1991年に財団法人日本船舶振興会(現在の日本財団)に入会。阪神淡路大震災後の復興支援活動に始まり、障害者の移動困難の解消、NPO支援センターの強化といった市民活動のテーマに取り組む。その後、企画部門にて組織開発や人材育成計画の策定、実行に取り組む。

 2011年3月の東日本大震災後には、財団内に立ち上げられた支援センター(現在の東日本大震災復興支援チーム)のリーダーの任に就き、企業や行政と連携した数多くの支援事業に携わる。

 フィリップモリス社の協力を得て高校生向けキャリア教育への取り組み、ダイムラー社の協賛を得てグロービス経営大学院仙台校に奨学金プログラムの創出などで地方人材への投資の他、復興庁との協働で実施している「WORK FOR 東北」プロジェクトを通じ、都市の人材を東北へ派遣するなど、都市と地方の関係性の変革に奮闘中。グロービス経営大学院修了 経営学修士(MBA)。

主な著書(共著):「日本型『無私』の経営力」(光文社新書)、「東北発10人の新リーダー」(河北選書)